うつわを知る

『美濃焼』
美濃焼は、岐阜県美濃地方で作られている日本の伝統的な陶磁器。全国の陶磁器生産量の半分を占めるほど大きな存在です。約1300年の歴史を持ち、特に桃山時代(16世紀後半)に茶道の影響を受けて発展しました。美濃焼は「特徴がない事が特徴」とよく言われ、多種多様な器が作られています。

『貫入』
釉薬にできたヒビの事。貫入は模様として入れているものと、経年貫入といって使用しているうちに自然に入るものがあります。

貫入は目止めをする事で着色を防ぎより長くキレイに使えます。
《目止め手順》
1.鍋に米のとぎ汁を器がかぶるくらい入れ、弱火でゆっくりと温度を上げ 15 ~ 20 分ほど煮沸します。小麦粉や水溶き片栗粉でもOK!
2.煮沸が終わったら火を止め、鍋ごと自然に冷めるまで放置します。
3.器を取り出しよく洗い、乾いた布で拭きしっかりと自然乾燥させます。カビの発生を防ぐためにも乾燥は十分にしてから収納してください。

『鉄粉』
陶器を焼く際に、陶土にもともと含まれている鉄分が黒点となって表面に出てきたもの。
また、窯内に浮遊した鉄粉が付着する場合もあります。また、あらかじめ釉薬に鉄粉を混ぜこむことで意匠として愉しむこともあります。

『ピンホール』
釉薬の表面にある小さな穴のこと。素地に残っていた空気や有機物が、焼成後に小さな穴として残ったものです。素地に穴があいているわけではありませんので、ご使用には差し支えありません。